ASA206シカゴ

hakubutsukancho2006-10-15


15日の昼からは機器展示が開幕

麻酔器やモニターなどの大型機器を扱うブースが相変わらず大きなスペースを占めていますが、目立った技術革新はおきていないようでした

TEEをはじめとしてエコーにも各社かなり力を入れているようで、例年になくゼリーを塗りたくられた裸の兄ちゃんが多い印象を受けました

ビデオ喉頭鏡を中心とした挿管器具にも人だかりができていました。中でもエアウェイスコープを出展したPENTAXのブースには人の列が絶えることは無く、注目を集めていました。エアウェイスコープは、今回実物を初めて見たAIRTRAQよりも道具としての完成度が高く、外部出力でビデオ喉頭鏡として使えるなどの点が良さそうな印象を受けました

小さな道具ではバネ仕掛けの硬膜外腔自動検出シリンジなどがありました。突っ込みどころ満載の道具でしたが、こういった日本にはきっと入ってこないであろう道具を見つけるのが、海外の学会における機器展示の醍醐味というやつでしょう

歴史関連ではファイザーが麻酔の歴史カレンダーを配っていたのと、ASAのブースにウッドライブラリーの大きなブース(写真)。ボストンに有るエーテルモニュメントを保存する活動をしている人たちのブースなどがありました

この日からASAの会場の向かい側ではGRAPHEXPOという北米最大の印刷関連展示会が開幕しました。毎年4万人を集める大きな展示会で、ASAの参加者と合わせてコンベンションセンターには約6万人の人が集まり大混雑。またシカゴ市内では映画祭が行われ、次の週末にはシカゴマラソン開幕とシカゴはまるでお祭りのように賑わっていました。お陰でホテル代金が平時の二倍近いのには泣けました...

その日の夜にはPHILIPS社主催のセミナーで、A&Aのエディトリアルチーフ、シェーファー先生の講演を拝聴しました。講演には簡単な頭の体操のような内容が含まれており、途中でちんぷんかんぷんになってしまいました。商品説明などの英語は聞き取れても、いかに普段英語で考えるトレーニングができていないかを痛感させられるレクチャーとなりました